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社長挨拶 -MY MESSAGE-

向こう岸 見ているだけでは 渡れない

2015年9月30日

この言葉は、私が親しくお付き合いをしているファッションデザイナーの
コシノジュンコさんが出版した著書、 お母ちゃんからもろた 「日本一の言葉」 
~娘コシノジュンコからみた、母小篠綾子の強い生き方 ~ から抜粋した言葉です。

向こう岸というのは、憧れているもののこと。
自分が行きたい国や会いたい人、やりたい仕事や夢や目標のことです。

向こう岸を「ええな、キレイやな」といくら眺めていても、向こうから船がやってくることはありません。

たとえばテレビに出ているものなんて、はるか遠い向こう岸ですよね。
自分には一生、縁のない世界かもしれない。しかし、向こう岸に行きたいと思う。
ならば、それを渡るために、知恵と工夫と努力を重ね、準備しておく。
そしていざというときに、チャンスをつかまえる度胸が必要。
お母ちゃんは、「まずは渡る算段をすることが必要や」といつも言ってましたね。

向こう岸というのは、人生におけるビジョンみたいなもの。
ビジョンを持ったら、些細なことでもいいから行動を起こす。
そうして努力していれば、やがて向こう岸に渡るときが自然にやってきます。

まずは、向こう岸には「何があるんだろう」と好奇心を持つこと。
そして、「いつか渡ってみたい」と求め続けること。
それが、向こう岸を渡る方法なのです。

なんでもまず興味を持つこと!

「向こう岸 見ているだけでは 渡れない」 いい言葉ですね。
何事をやるにしても興味を持ち、強い思いをもって準備することがとても大事です。

スポーツの世界では心・技・体の強化が重要だと言われていますが、私はその中でも、心が最も大事だという持論です。
80%から90%は 「心」 だと思っています。
勝つためには、「モチベーションを高く持ち続けること」 と、「情熱を長期間継続して持っていること」が必要です。そして、それができるのは「心の強さ」を持っている人なのです。

自分は絶対に、こうしたい、こうなりたい━ と思う心が強ければ、どのような訓練が必要なのかがわかります。
どれだけの精神力、技術力、体力、を身につけなければならないか、それも心に左右されます。

心が優れていれば、人一倍の執念を持って、訓練をやり通すことができるのです。
途中で挫折しそうになっても、くじけることもありません。

心理面は平常心、対応力、判断力、決断力、実行力の順番で物事を成すことが大事です。
そういうことを学ぶとともに、絶対にあきらめないという執念も大事です。

それはスポーツの世界だけではなく、ビジネスにも通用することだと思います。
95%までは誰でも努力することができます。
必要なのは、あとの5%の最後の努力なのです。
水の温度を1度上げるには、1カロリーの熱量でいいのですが、100度の湯を蒸気に変えるには560カロリーの熱量が必要だと言われています。
あと、1カロリーのところで止めても蒸気にはなりません。
また、お湯を沸かすときは、95度から100度になるために必要な熱量はそれまでと格段に大きいと言われています。すべての努力も同じだと思います。

辛くて、厳しいと思うときもありますが、向こう岸には今まで見たことのない幸せと感動が待っていることを信じて、明るく、前向きに努力していきましょう。

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