社長挨拶 -MY MESSAGE-
誇りと自信を持とうよ! 日本人!!
2015年9月30日
私は相撲の世界に縁が深く、常に関心を持っており、講演や執筆でもときどき用いています。
今回大関豪栄道が誕生し、
その昇進伝達式で「これからも大和魂を貫いて参ります」と口上を述べました。
久し振りにこの「大和魂」という言葉を聞いて嬉しく思いました。
豪栄道は、辛抱強さや潔さなど日本人の精神を忘れずに、
土俵を務める気持ちを“大和魂”の一言に込めたと言います。
横綱3人がモンゴル人、大関3人が日本人という番付になり、
「次回は自分が日本人横綱に」という闘志が隠されているとすれば、その言やよし。
先般、東京ロータリークラブの例会で、
ルース・ジャーマン・白石氏(米国生まれ ハワイ育ち)が
「世界に誇らしい日本の美点」という題でスピーチをされました。
24年前に来日してから、日本企業以外で働いたことがなく、延べ4万人の
いろいろな国の外国人と関わり、日本のいいところがより深く見えるようになったといいます。
著書「日本人が世界に誇れる33のこと」から、いくつか例を紹介させていただきます。
信頼について: 以前、職場のビルのエレベーターホールに行くと、
「落し物のお知らせ。中身、現金」という貼紙があり、驚愕しました。
お金を拾った人がきちんと管理人室に届け、管理人はその落し物について、
帳簿に記録し、貼紙をした。 海外ではあり得ません。
落とした本人ではない人が名乗り出るということもなく、
実際に落とした人が気づいて、管理人室に行き、金額と落とした時刻を言えば、
おそらく管理人さんは、お金の入ったきちんと封をした封筒をきっと渡すでしょう。
これは、3.11で被災地の瓦礫から見つかった現金や金庫が、次々と役所に届けられ、
ついには48億円の現金返却となったことにも共通する。
これこそ日本の誇るべき、モラル力の表れです。
継続について: 保土ヶ谷駅に飾られている生け花は、
お母さんたちが30年間当番で、ずっと継続して生けているとのこと。
日本のビジネスも、大前提として、継続するおつきあいとして行う・・・というところが
非常に重要だと思う。日本は、基本的に継続することを前提におつきあいを開始して、
しかも継続させる力が素晴らしい。
ほめられ下手について: 日本人は非常に「ほめられ下手」である。
しかし、この「ほめられ下手」なところが、むしろ、日本人の大切な長所だといえる。
“威張らない日本人”“調子に乗らない日本人”“謙遜して相手を持ち上げる日本人”が
とても美しく映える。世界に向け、胸をはってアピールすべき長所。
「威張らない、相手を持ち上げる」という姿勢は、本当はほめられ下手なのではなく、
相手を敬うという“心の在り方”でもある。世界中のビジネスパーソンが学ぶべき点でもある。
感謝中心の行動について: 日本には、「すみません」「ありがとう」「恐縮です」
「恐れ入ります」「助かりました」「お世話になりました」「ごちそうさまでした」
「お疲れさまでした」と、感謝を表現する言葉が様々あり、
いつもこうした表現を大事にしている日本は、本当に素敵で、大好きです。
「みんなで達成する」チームワークこそ日本人の強さ
日本人のチームの連携力は、お互いを信頼していることから生まれているのでしょう。
そして、その信頼感は、受けた仕事に対する責任感から生まれているのだと思う。
たった一人で達成するのではなく、チーム全員で達成したほうがいい。
この考え方を潜在的に身につけていることこそ、日本人の強さでもある。
日本人はこの「支えあう人間関係」の大切さを再認識し、
もっと他の国の人たちに伝えなければなりません。
孤立し、一人だけで頑張らなければならないと思い込んでいる
外国人にとって、大きな救いとなるからです。
自分より相手を先に考えられる能力は、日本人の特別な財産なのです。
「自信を持とうよ!日本人!」 ルース・ジャーマン・白石さん、ありがとうございます!!
このように外国人からみて日本人には、世界に誇れるすばらしい慣習が数多くあります。
“大和魂(日本民族固有の勇敢で、潔い精神)”の心を忘れず、
誇りと自信を持って明るく、人生を歩んでいきましょう。